娘は大学の寮に引越しました。
まだパワーチェアー(電動車椅子)の運転も3日目でしたが、パワーチェアーを運ぶには自分で乗って飛行機を利用するのが一番安いと頑張りました。
蘭はBerkeleyに合格するまで、DSP(Disabled Students Program)障害を持つ学生に対するプログラムがある学校だとは知りませんでした。全米には4つの大学に優れたDSPがあり、そのうちの一つがBerkeleyでした。広い大学の校内はスロープやエレベーターがあり、車椅子でも支障はありません。しかし山坂があり、マニュアルの車椅子では無理なので、パワーチェアーを進められます。寮の部屋はパワーチェアーでも楽に移動出来るように、シングルスィートを一人で使えるようになっています。玄関から自分の部屋まで4つのドアがありますが、手元で操作し自動で開くようになっています。スタッフは24時間交代で待機し、蘭は7人のスタッフが交代でケアをしてくれています。スタッフの1人が病気になったら、別の人、別の人も病気になっていたら次の人というように、学生が困らないようにローテーションが組まれています。いつでも、スイッチを押すだけで誰かが飛んで来てくれます。夜も、暑かったり、寒かったりして布団の調整をしたい時には、頭の横に置いてあるスイッチを1回押すと、(手で押すことが出来ないので、頭で押しているようです)メインオフィスに電話がかかり、2回押すと、待機している人の携帯電話に、3回押すと責任者の携帯電話にかかるようになっているので、夜も安心ですし、夜中にウエイトシフトもしてもらっています。学校や寮での勉強はノートテイカーと呼ばれる人がノートを取ってくれます。大学の教科書、必要な本はデジタル化してもらいipadに入れてもらっていますので、ページをめくらなくても手でスライドするだけですみます。学校の中の食事から買い物まで1枚のカードで全部すみますので、キャッシュもいりません。便利な世の中になりましたね。彼女には、大学生活をエンジョイし、頑張ってもらいたいと思います。まだ慣れていないので、日に何回もスカイプのコールがありますが、そのうち、減るのかなと思うと寂しくなります。しかし、彼女が選択した一番の道なので悲しまず、喜んで応援していきたいと自分に言い聞かせています。
オークランドからバークレーまでバートと呼ばれる電車を使いました。バートを使うのは2回目でしたが、オークランド(バート)の治安は良くありませんでした。
着いた翌日から、トレーニングに行きました。彼はPWにいた時も、トップレベルのトレーナーでしたので、彼とのトレーニングは大満足だったそうです。しかし、経営に携わっているので、いつもは見てもらえないとのこと。残念!
教科書や文具を買いました。「Cal」はカリフォルニアの「Cal」ですが、州立のカリフォルニア大学は10校あり、1つは大学院ですが、バークレー校が一番最初に出来た大学なのでバークレー校しか「Cal」は使えないそうです。