娘は小学3年生の時に事故で頚椎を損傷しましたが、3カ月間の入院中担当医の姿を見て医師になりたいと決意したようです。アメリカで医者になるには4年制の大学を卒業してからメディカルスクール(大学院)に行くことになります。そして、MCAT(Medical College Admission Test)と言うメディカルスクールに入るための共通試験を受け、初めてチャレンジすることができます。MCATは通常コンピューターで1日7時間半のテストを受けます。
1.Chemical & Physical Foundations of Biological Systems 59問95分(Biochem, Biology, Generalchem, Organic chem, Physics)
2.Critical Analysis & Reasoning Skills Cars 53問90分
3.Biological & Biochemical Foundations of Living Systems 59問95分 (Biology, Organic chem, Generalchem, Biochem)
4.Psychological, Social, & Biological Foundations of Behavior 59問95分 (Psychology, Sociology & Biology)
アメリカのメディカルスクールは理系の学部、文学部、音楽部など、どのような学部を卒業しても決められた単位を取っていれば、受験する事ができます。
第一審査は”Primaries”と呼ばれており、GPA, MCATの点数と履歴書で審査されます。GPA(GRADE POINT AVERAGE)とは大学の成績評価方式であり、4.0 が最高値で0.0が最低値です。MCAT(通称エムキャット/MEDICAL COLLEGE ADMISSIONS TEST)は528点満点です。通常全単位を含めた総合GPA(General GPA) と理系単位だけのGPA (Science GPA)を考査します。
次の第二審査は推薦状と医学部志望動機で、”Secondaries”と呼ばれています。そこでは大学によって質問が違いエッセイを幾つか書きます。そして、アドミッション判定委員会が受験者のSecondariesを検討後、大学構内での面接(インタビュー)を行います。インタビューに呼ばれたら、半分以上来た感じです。他にキャスパー(CASPER)Computer Based Assessment for Sampling Situational Judgement Test (Personal Characteristics) のテストが必要な学校もあります。
インタビューはトラディショナルなインタビューやMMI (Multiple Mini Interview)と呼ばれるものがあり、MMIは8~10か所ステーションがあり、入る前にシナリオか質問を1~2分読み、部屋に入り5~8分の質疑応答があり、次のステーションに行くというものです。
メディカルスクールへ入るには本当に大変なんだなと思いました。多い人は最高75校受けたと聞いています。また、2年間は中南米やオーストラリア、ヨーロッパ、中近東の大学へ行き、残りの2年間をアメリカで学ぶというプログラムもあるそうです。